どうもみなさんご無沙汰しております。このあとがきは、最終話更新から半年経った、2017年12月の暮れに書いております。そのためご無沙汰などという書き出しになっている訳です。まずは最後まで拙作「上天のスアド」を読んでいただき誠にありがとうございました。ここまでお付き合い下さった読者の皆様には深く感謝の言葉を申し上げます。足りぬところの多い素人の落書き漫画ではありますが、多くの方に読んでいただき、100以上もの感想を頂けたことは身に余る幸せです。しかし感謝の気持ちがこみ上げる一方で、少々申し訳なく思う気持ちも日増しに積もる一方でもあります。
元々本作は軽い短編読み切りとしてさらっと描いてさらっと更新し、さらっと読んでいただくつもりの漫画でした。そのため妥協(こんな表現をすると大変言い訳がましいでしょうが)している点、もう少し具体的に言えば、「最初から説明を放棄している不親切な点」が大量にあります。実際完結後のコメ欄には「わかりづらい」といった趣旨の感想が散見している状況です。このようなコメントに対して、作者である私は「でしょうね」としか返せません。実際わかりづらいです。実力不足は当然のこととして、そもそも作品のコンセプトからしてわかりづらいのです。はっきり書きましょう。この作品は私の別作品にして「未完結」作品である「走れ心回路」の内容を前提として描いております。もっと言えば「未完結」である上にそもそも「まだ描いてすらいない、作者の脳内にしか存在していない設定」を前提としております。なんてとんでもない作品なんだとみなさんお思いでしょう。しかしこれが本作の現実です。だから申し訳ないのです。したがってこのあとがきの場を借りて少々補足説明をしたいと思います。漫画以外の部分で後から「補足説明」だなんて反則だし、道義に欠けるおこないだとは重々承知ですが、そこはなんとか素人の戯言として勘弁願いたいと思います。
本作の始まりからご説明しましょう。先ず前提の話として、私は新都社初投稿作品(本当は2作目ですが、1作目は別名義である上にほんの数頁しか描いていない正真正銘の糞漫画なので)である「走れ心回路」に詰まっておりました。話の内容は終わりまで完全に組立っているのです。しかし漫画として出力することができない。所詮素人の妄想の産物であり外部に作品として出力するのに苦しむのは当然。まぁそんな状態なもんですから、ちょっと息抜きに短編を描いて勢いづけるか、と軽い気持ちで本作「上天のスアド」を描き始めるに至ったわけです。したがって本作のコンセプトは至ってシンプル。「救世主とか名乗る頭おかしいやつとなんやかんや仲良くなりつつも最後は容赦なくぶっ殺す。成敗! めでたし!」という内容。ここでお気づきでしょうが、そうです。本作品のメインキャラは救世主ちゃんです。スアドではないです。スアドは所詮都合よく主人公としてでっちあげられた、役割を果たすだけの傀儡。だから描き始めたはいいものの、いまいちモチベが上がらず、加えてリアルで段々と漫画を描く時間が取り辛くなるという状況も相まって200ページちょっとしかないにも関わらず、ここまで連載が長引いた訳です。自分でも正直引きますね。5年もかけてたの? これ。
本作のコンセプトは上記の通りですが、いい加減で無頓着な私でも、流石にこれだけで作品をこしらえることは出来ません。なので世界観やキャラを「走れ心回路」から流用しました。ただ、一つ勘違いしないでいただきたいのは、本作は決して「走れ心回路」の後日談ではないです。世界観もなんとなく似てる、キャラも同じ感じのが何人か出てる、それだけの繋がりです。ロックマンXがなんとなくロックマンの続きっぽい空気を出してるような感じです。説明わけわからん上に、段々と見苦しい言い訳が積み重なり始めたときたもんだ。やっぱやめようかな。あとがき書くの。でも書きます。素人の戯言として読み捨てて下さい。なんならここまででブラウザバックするのも良いでしょう。完全に自分の自己満足のために、あとがきを続けさせていただきます。
本作の「コウ」と「アカリ」は走れ心回路にでてくる「ファースト」と「セカンド」と同じ見た目をしています。ロボットであるファーストとセカンドが人間としての名前を持つ展開が「走れ心回路」では予定していたわけですが、「コウ」と「アカリ」はそれ用の名前です。さて、ここまで書けばおわかりでしょう。スアドは「サード」です。英単語の「third」をゆっくりと声に出してみてください。そういうことです。ほんとそれだけです。ほんの遊び心、隠し要素のつもりだったのですが、多く方には「スアド」の名前に重大な秘密が隠されているととられたようです。本当に申し訳ないです。今読み返してみると、いかにも意味ありげに「スアド」とか名乗るエピソードありますね。こんなエピソード、一時期完全に忘れていました。なんなんお前、スアド。スアドお前そんな思わせぶりな調子でスアドとか名乗ってたん?
さて、この調子でもう少しスアドについて説明しましょう。スアドの最後の台詞、「そうか私はヒカ」ですが、これは「私はヒカリ」といいたかったわけです。スアドは「ヒカリ」という名前の人物を模して造られた正真正銘のロボットです。サイボーグではないです。そして「ヒカリ」とは「走れ心回路」の主人公である女の子「光」と同じ名前です。(今確認しましたけど「走れ心回路」ではまだ主人公、自分の名前を名乗ってすらいないですね。)本作に置いては、ヒカリなる人物は来たるべき時に神として降臨するために、下界観測用人工衛星に自身を依代として封印します。しかし完全に人工衛星に引きこもりっぱなしでは問題と考え、都合よく立ち回るための保険として、自身を模して造られたアンドロイド「サード」を地上に仕込んでおきます。サードの起動トリガーは「ファースト」と「セカンド」と呼ばれる兄弟機です。しかしこの「サード」がとんでもない欠陥品で、「ファースト」と「セカンド」とよく似た、完全に別の存在、ただのよく似た人間を兄弟機と勘違いした上に、守る対象だとか、自分は人間だとかわけのわからんことを言い始めてしまいます。このへんすごい強引なご都合設定ですね。本当に申し訳ない。スアドはホントおかしなやつなんです。心臓が埋め込まれているのは、これは「走れ心回路」には「ハートフルランサーキット」と呼ばれる、機械に人の心を与えるうえになんかすごいパワーアップさせちゃうチートアイテムがあり、「ファースト」と「セカンド」にはこれが組み込まれているのですが、それの模倣品だからです。「走れ心回路」には「鬼堂 源」という天才じいちゃん(故人)がおり、「ファーストと「セカンド」は源の遺作です。「サード」を作製する際、既に源は死亡していたため、その製作者は自身が「サード」を造るために頑張るのですが結局「ハートフルランサーキット」を再現することはできませんでした。だから心臓という、実際の人の肉をつかうことで「ハートフルランサーキット」と同じ機能を無理やり得ようとするわけです。あれです。よくあるじゃないですか、主人公が聖属性のなんかすごいアイテムを持っていて、で、敵が道義に外れた・代償を強いるような闇の力で主人公のアイテムを再現するようなやつ。そういうあれです。まぁ失敗なんですけどね。変に人の心を持たせようとしたばかりに「サード」は二人を守るだとか自分は人間なんだとかいう戯言を発する欠陥機になるわけですから。まぁそんなこんなでポンコツスアドは目を覚まし、「上天のスアド」という物語が始まるわけです。ちなみに源にはそのライバルとして「京」というじいちゃんがいます(予定)。そして、京じいちゃんには「都(ミヤコ)」という娘がいます。都は源の息子と結婚して(息子の名前忘れちった。たしかなんか考えてたはずなんですが)光(ヒカリ)が生まれるわけです。京じいちゃん、普段は源をライバル視してツンケンしていますが、娘が源の息子と結ばれたこと、めっちゃ喜んでます。あれです、ツンデレライバルです。予定ですが。
ここまで読んでくださった皆さん、大分げんなりされているのではないでしょうか?「お前の投げ作品前提の設定とか知るかバカ」って。本当に申し訳ないです。ちなみにまだ投げていないです。さて、ここまでで「上天のスアド」を読むうえで致命的に欠けていた前提となる設定を語ることができました。ここからはデイレクターズコメントという名の言い訳を、つらつらと順番に語っていきましょう。
●第一話「目が覚めて」
本作を描くときにひとつ決めていたことがあります。描きたいシーンはさっさと出す。最初の一話に必ずもってくるって。「走れ心回路」は序盤の描きたいシーンまでたどり着くのに苦労してつまづきました(結局まだたどり着いていない)。ですから本作ではさっさと描きたいシーン描くぞって。それが最終ページでスアドが「私は人間だ」と悟るシーン。まぁそれ勘違いなんですがね。
所謂説明回。人類は機械に追われていて岩山でこそこそしてますよーってのと、コウとアカリ、ミヤコとの日常シーンを描写。そして機械の襲撃、眼帯付けた変な奴の暗躍、スアドの活躍と危険性の提示、英雄として祭り上げられるっていう序盤に取りあえず描写しとくかーっていう内容のオンパレード。ここまでは順調。本作のメインであり作者のモチベの源である救世主ちゃんの登場。月をバックに佇む不敵な存在感を放つ救世主ちゃんは序盤の描きたいシーンであり、お気に入り。でもやっぱり登場ちょっと遅いし、実際第二話の3では、ようやく救世主ちゃん出せたよーってため息ついた覚えが。スアドがちょっと苦戦した人型に近い機械、あいつ何か伏線に使うかーって取りあえず何か喋ろうとしているシーンありますが、まぁ思いつきだけあって何も活かせませんでした。意味なし。
ここで苦労した。モチベが大分減った。時間的猶予の減少も重なった。この話でスアドは英雄から一転して人類の敵となるわけです。でもその転落物語がお粗末。大分無理やり。ごめんなさい。ここは最初のプロットでは、スアドが機械の呼び水になっていると疑心暗鬼になった住民達にコウとアカリが殺されかけ、ミヤコは二人をかばって死亡。スアドは人類を敵と認識。住民を大量虐殺。という流れでしたが、あえなくおじゃん。うまく作品として出力できませんでした。しばらくうまく話が組み立てられず悶々としたあと、現在の救世主ちゃんの智略によるやけくそ策謀展開に。……反省しかない。噂をばらまいたあの人型ロボット。あいつなんなんだ? そもそも喋れんのか? ただ第三話7の、一人佇むスアド、二人との別れ、スアドと救世主ちゃんの接触。救世主ちゃんのドヤ顔口上。ここが一番描きたかった! 上天のスアドはこのシーンを描くために始めたんだと言っても過言ではないシーン。みての通り、最後の救世主ちゃんのページは大分自分なりに気合を入れて描きました。そのためちょっと燃え尽きた。時間も取り辛くなってたし、ここから第四話はかなり間が空くことに。そもそも第三話を描くだけで1年かかってる。
多分ここが、全体を通して一番描きたかったエピソード。救世主ちゃんとスアドが「お前ら何呑気に仲良く暮らしてんだwwwww」って感じになる日常回。救世主ちゃんの野望が語られるが、スアド興味無し。作者も興味無し。取りあえずひと昔前の「地球を大事にしよう! 人類は地球の癌!」的な主張を喋らせる。そもそも救世主ちゃんも本気で言ってるわけではなく、あまり人に大事にされずに育ったせいで、「人間なんて嫌いだし!」っていじけてるだけの裏設定。いじけてるだけで人類殺しまくるとんでもなく迷惑な存在。それが救世主ちゃん。そんな救世主ちゃんが描きたくて上天のスアドを描き始めたんだ! 正直そんなに本気で人類滅ぼす気は無い。本気だったらとっくの昔に人類完全に滅んでる。そしてスアドは夢枕で自分の意思を確信。ただの勘違いです。ハートフルランサーキットの模倣品だけあって、下手に心を再現しようとかなり怪しい挙動を示します。救世主ちゃんがあっさりとスアドに餌付けされているシーンは、正直言って、本作で一番描きたかったシーンです。さっきドヤ顔口上が一番描きたかったとか書きましたけど、それ、嘘です。一番はこっちです。もう連載開始からずっと指折りにしてこのシーン描くことを待っていましたね。ただ、ちょっと気持ちが空回りして思ったほど作画に気合をいれることができませんでしたねー。救世主ちゃんの悪乗りからスアドの腹パンもすごく描きたかった流れ。救世主ちゃんはとんだ調子乗りなんでしっかりスアドが懲らしめてやらねばなりません。そしてスアドと救世主ちゃんは対立。物語は最終決戦へと向かいます。救世主ちゃんとの対立時、スアドがこれは自分の意思でーとか言ってますがただの屁理屈です。模倣品は屁理屈が上手い。
最終決戦という名の消化試合。誤解の無きように付け加えると、救世主ちゃんとスアドの対決は間違いなく本作のクライマックスであり、今まで雑魚相手に舐めプかましてたスアドがようやくまともに戦う重要なシーン。ただ、やはりこの時点で連載開始から大分年月が経っていて「こんなに時間かけるつもりなかったんだけどなー」って思いが強く、とにかく完結を意識してテンポを早めていました。だから本来のところ最終決戦はもう少し長い予定で、救世主ちゃんの回想シーンや独白ももう少し長い予定でした。しかし今にして思うとこのテンポで良かったと思っています。最終決戦中に回想シーンってそれ絶対駄目なやつでしょ。救世主ちゃんもあんま長ったらしく独白しても、うざがられるだけでしょうしね。救世主ちゃんはスアドの最高出力の砲撃を受け、眼帯を残してあっさりと消滅。うん。これくらいでいい。救世主ちゃんは確かにお気に入りキャラだが、死に際はこんくらいあっさりでいい。余談ですがタイトルは、聖剣伝説2ラスボスBGM「子午線の祀り」からとりました。子午線をタイトルに持ってくる感じがめっちゃかっこいい! それだけの理由。実を言うと本作のタイトル「上天のスアド」は聖剣伝説LOMのエスカデ編最終イベント名「上天の光」からとっています。光はスアドの本名。だから「上天のスアド」は「上天の光」を表しているわけです。「上天の光」というワードから受ける飾らないシンプルな神々しさに魅かれました。でもぶっちゃけエスカデ編の詳細、あんましキチンと覚えてないです。エスカデって確かに主要人物の一人だけど、タイトル名に選ばれるほどの活躍はしないですよね? 三大シナリオの中ではドラゴンキラー編が一番好きですね。シンプルで力強い竜殺しの物語がストレートに心に響きます。昔は宝石泥棒編が一番好きでしたが、段々とドラゴンキラー編の力強さに心が傾きました。勿論今でも宝石泥棒編は好きですが。レディパ様まじ好きっすわ〜。……余談が少々長くなりました。
終盤で副題に作品タイトルが来るの、好き。あとラスボスの要塞が崩れるのもお約束ですね。コメ欄でもご指摘あったとおり完全にお約束の自己犠牲王道パターン。だがそれがいい。無理やり話しを畳に入ったとも思われかねないですが、最初から予定通りの締めです。(最初から無理やりだったとも言う……)スアドはオリジナルであるヒカリに砲撃されて消滅しているわけですが、あれはヒカリなりの仏心です。自身の模倣アンドロイドに危機が迫ったことにより、これは異常事態であると感知した機械によりヒカリのコールドスリープが解除され、寝ぼけなまこで事態を確認すると、なんかサードがやべぇ奴抱えて大気圏外に出ようとしてるやん、ヤバいやん! とヒカリ焦る。もうサード助からんそうだし、地球を守ろうとするサードの意思も汲み取り、まるごとビームで消却。地球の危機は去った! 完! みたいな感じ。説明不足過ぎる。コメ欄でのわかりづらいって指摘はほぼここでしょうね。ここは本当に申し訳ないです。でもスアドがサードでサードのオリジナルがヒカリでーって説明を本作中でする訳にもいかず。ストーリーラインがシンプルなら設定の説明なんぞ不要だろとたかをくくっていたのですが、最後でストーリーに設定を絡ませてしまった気がします。そもそも最初の予定では、「上天のスアド」をさくっと完結→読者様「でも設定が説明不足だよね」→すかさず走れ心回路を更新→読者様「あーこの辺の設定流用してんのね」っていう展開を目論んでいたわけですが……完全に狸の皮算用。そもそも連載開始当時の自分に「読者様にそんな自分都合の付き合いの良さを押し付けるな」と説教したいです。猛省。そしてコウとアカリはスアドを待ち続けましたが結局帰ってこず。この辺の、「箱舟(隕石)押し返すぞ!」→「うわーっ(爆散)」→「流れ星」の流れは逆シャアを意識していますが、今見返すと私にとっての源流は岩本版ロックマンXのような気もする。何故か初代の最終巻だけもってるんですよね。ちょうどブーメランクワンガーのエピソードからの巻。スアドは別の場所に頭脳を持っているから運動性能をアンドロイドの限界を超えた性能で搭載できる! って完全にブーメランクワンガーじゃん! そしてシグマのアジトからの脱出からの流れ星。こっちだよなー影響受けているの。いやいや、最近流行のクラウドコンピューティングから着想を得たものだし、とも作者的には主張したいところですが……。本来はここで完結の予定でしたが、ちょっと思い直してエピローグを追加しました。
ロボットに限らず、感情の無い系のキャラがですね、最後に笑顔をみせるのがまぁお約束なわけじゃないですか。本作も例外に漏れずそのお約束を踏襲しようと思いましてね。ただちょっと皮肉を利かしたのが、最後に笑顔を見せるこの人、スアドじゃないんすよ、オリジナルであるヒカリという人間。スアドはとっくにお星さまです。「いや、あなた別人ですよね!?」っていうツッコみどころをオチとしたわけですが……多分誰もあれをスアドのオリジナルの人間と認識してない! って思いました。わかりづらいなーとは思っておりましたが、度が過ぎている! と痛感しました。元々あとがきは書きたいなーとは思っておりましたが最終更新後に寄せられるコメントを見て、これはもっと説明を入れなければならなかったと猛省。そんな訳で、ほとぼり(そもそも最初からほとぼりなんてものは無いですが)も冷めたこの年の瀬にひっそりとこのあとがきというなの謝罪文・言い訳・説明語りをこそこそとsage更新したという次第です。更新報告だけはTwitterで新都社ハッシュタグに流そうとは思いますが。ちなみにタイトルは、ジュブナイルミステリ作家の、はやみねかおる氏から取りました。実家に置いて来てしまったため確認は取れませんが、氏の著作では度々、「最後は笑顔がお約束」的な言葉が出てきていたと記憶しております。本当に良い言葉で気に入っております。……これで記憶違いだったらどうしよう。ただ、氏がミステリという作品の性質上、最後はどうしても陰鬱で悲しいオチになりがちだが、自分の作品では必ず笑顔で終えられるようなハッピーエンドにする主義を主張していたのは確かです。私も見習いたいと思っております。ところで本作のエンドってハッピーエンドなんですかね?
さて、ここまで長らくの駄文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。最初は漫画形式でのあとがきを考えておりましたが、プロット代わりの文章を打っていたら、随分と長くなってしまいました。「この分量……漫画で表現するの? 私にできるわけねーじゃねーか! このままこの文章をアップしたる!」そういう心境です。
本当に重ね重ね、この素人の落書き漫画にお付き合い下さった読者の皆さまにお礼申し上げます。プロでもない完全な素人の漫画をこんなにも多くの方に読んで頂き、感想まで貰える、本当に良い時代に生まれたと思います。何よりも新都社という場に改めて感謝申し上げます。スレ発足からwebサイトの立ち上げ、そして現在に至るまで10年以上も歴史をもつ新都社の存在には感謝の言葉に尽きません。特にVIPのパートスレからWeb漫画サイトとして立ち上げる黎明期に奮闘なされた諸先人方には非常に頭の下がる思いです。私が読者として新都社にきた時期は2007年頃だったと思いますが、その頃には既にWeb漫画サイトとしてほぼ今の形に完成されており、何の苦労もなく、引かれたレールを利用することができました。また、ひと昔前と比べてWeb漫画サイトが群雄割拠する現在でもその特異性を維持し、独自の発展を続ける新都社の現在は、ひとえに住人という名の参加者一人一人の努力の賜物であると思いますし、直接サイト運営に関わる数名は勿論のこと、住民の一人ひとりが新都社の運営に関わり、現在の新都社を築きあげていると思います。そういった意味では本当に、全てのサイト訪問者に対して多大なる感謝の言葉を申し上げたいと思います。
最後になりますが、私としては今後も新都社で作品を投下したいと思っております。実際、新作の最初の数話がネームで完成、第一話は作画がほぼ完成しており、年明けの近いうちに投下したいと考えております。つきましては今後とも拙作を何卒宜しくお願い申し上げます。こんなにもだらだらとした、徒然なるまま、筆の走るままの駄文にお付き合いくださり誠にありがとうございました。また新作でお会いしましょう。